真木ことみ 演歌三昧~春よ来い・いのち川~

真木ことみ 真木ことみ 演歌三昧~春よ来い・いのち川~歌詞
1.春よ来い

作詞:仁井谷俊也
作曲:水森英夫

あなたと連れ添い 生きてくために
そうよ生まれて きたのです
冬の寒さも 世間の木枯(かぜ)も
耐えてゆけます ふたりなら
春よ来い 早く来い
幸せつれて 春よ来い

おんなはいつでも 取り越し苦労
それをやさしく 叱るひと
夢は五分咲き これからだけど
通うぬくもり 暖かさ
春よ来い 早く来い
微笑みつれて 春よ来い

あなたは私の 陽だまりだから
ほかに無いのよ 行き場所は
惚れて嬉しい こころの庭に
いつか桜の 花が咲く
春よ来い 早く来い
幸せつれて 春よ来い


2.酒の舟

作詞:たきのえいじ
作曲:岡千秋

酒よ判るか 淋しさが
判ればあの人 連れてきて
死ぬ程惚れて 何故添えぬ
いつも不幸の くじを引く
逢いたいよ 逢いたいよ 逢いたいよ
おんな とまり木 酒の舟

もしやあなたと 振り向けば
冷たい夜風が すり抜ける
ふたりでいても 寒いのに
ましてひとりじゃ 尚(なお)寒い
悲しいよ 悲しいよ 悲しいよ
どうか酔わせて 酒の舟

思い断ち切る つもりでも
飲む度 恋しい人になる
情けの沁みた この路地で
ひとり未練と さし向かい
逢いたいよ 逢いたいよ 逢いたいよ
外はしぐれて 酒の舟


3.花ふたつ

作詞:仁井谷俊也
作曲:叶弦大

荒野(あれの)に咲いてる 花もある
路地に咲いてる 花もある
あなたの心に 住んでるひとは
あのひとでしょうか わたしでしょうか
信じているから つらいのよ
どちらかひとりに 決めてくださいな…あなた

あきらめきれない 恋もある
忘れきれない 恋もある
幸せ色した 蕾(つぼ)みの花を
育ててゆきたい あなたとふたり
遠くへ離れて 行かないで
一緒に来いよと 言ってくださいな…あなた

真冬にほころぶ 花もある
春にほほえむ 花もある
宿命(さだめ)にゆれてる ふたつの花が
どちらか散るのは 悲しいけれど
おんなの生命(いのち)を 賭けたから
私の行(ゆ)く道 決めてくださいな…あなた


4.片恋岬

作詞:松井由利夫
作曲:水森英夫

ため息 ひとつ またひとつ
霙 北風 睫毛が凍る
あんたの胸で 素直に泣いた
遠いあの日の ぬくもりを
抱いて 抱いて 抱いて
抱いて 抱いて 抱いてみつめる
…沖を行く船 片恋岬

さすらう 果てに 行きついた
流れ水藻に 小さな陽ざし
そそいでくれた 男の強さ
生きてゆく気に させたのに
夢は 夢は 夢は
夢は 夢は 夢は 三日で
…波が引いてく 片恋岬

すがれば 指の すき間から
砂がつめたく こぼれるように
逃げてゆくのね いのちの恋は
ひとつ残った はまなすの
花が 花が 花が
花が 花が 花が ふるえて
…涙ぐませる 片恋岬


5.十年坂

作詞:星野哲郎
作曲:原譲二

別れた頃の あなたの齢に
近づくたびに 身にしみるのよ
ひとり寝の 淋しさが
若さにまかせ わがまゝ言った
十年坂は 悔やみ坂
いまはわかるの あなたの信実

独りになって 迎えに来るぜ
信じてくれと あなたは言った
その言の 裏にある
男の辛らさ 知らずにいたの
十年坂は 偲び坂
過ぎた月日を 呼んでは泣くのよ

せめても夢で 逢えますように
枕を二つ 並べてねるの
訪れて 欲しいのよ
淋しくさせて ごめんと言って
十年坂は 九十九坂
いまのわたしを あなたにあげたい


6.いのち川

作詞:里村龍一
作曲:叶弦大

広いこの世で あなたの胸が
つらい心の よりどころ
泣かせないでね これ以上
何もいらない あなただけ
愛を下さい
愛を下さい 命をあげる

好いた惚れたは 初めのうちで
今は情けで 結ぶひと
川は流れて 海へ着く
わたし流れて 何処へ行く
愛を下さい
愛を下さい 命をあげる

夢のほそ道 小さな灯り
ともし続けて 生きてゆく
あなたあっての めおと道
ついてゆきます 何処だって
愛を下さい
愛を下さい 命をあげる


7.まこと酒

作詞:たきのえいじ
作曲:水森英夫

先の苦労は 覚悟の上と
いつも笑って ついてきた
すまないね すまないね
おまえ すまないね
そんな俺にも 明日が見える
せめて交わそか まこと酒

他人にゃ判らぬ おまえの良さに
二度も三度も 惚れ直す
忘れない 忘れない
おまえ 忘れない
袖で拭った 涙の数は
ふたりしみじみ まこと酒

夢の手伝い しているだけと
そっと気遣い 酌をする
離さない 離さない
おまえ 離さない
軒にこぼれる しあわせ灯り
情通わす まこと酒


8.橋

作詞:たきのえいじ
作曲:猪俣公章

夢であなたの 手枕を
借りて眠った 春や秋
今じゃ笑って 云えるけど
ふたり隔てた 心の橋を
渡ることさえ出来もせず
泣いて焦がれた 五百日

二度も三度も あきらめて
添えて嬉しい はなれ茶屋
口に運んだ 熱燗が
女ごころを 又かり立てる
抱いてください おもいきり
今日の日付が 変わる間に

どうかあなたの 身の回り
世話を焼かせて この先も
燃えるくちびる この素肌
ふたり結んだ 心の橋を
越えりゃ向こうに 明日がある
連れて行ってよ 抱いたまま


9.一路出世船

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

マグロの嫁さん もらえばいいと
ふくれっつらして ひじ鉄砲
沖の修羅場は 恐れぬが
おっかねェのは あの娘の涙…
そんな言い方 な・に・ぬ・ね・の
俺はお前に は・ひ・ふ・へ・ほ
一路一路と 出世船

いまどきどうして 漁師になった
理由(わけ)などあるかよ 浜千鳥
山背ひとあれ 吹くまえに
飛んで帰って あの娘に言いな…
たまにゃ手紙(たより)も か・き・く・け・こ
酒はきっぱり た・ち・つ・て・と
一路一路と 出世船

命を張らなきゃ ものには出来ぬ
一本釣りだよ 人生は
イヤも嫌いも 好きのうち
戻るねぐらは あの娘の港…
そんな言い方 な・に・ぬ・ね・の
俺はお前に は・ひ・ふ・へ・ほ
一路一路と 出世船


10.母の暦

作詞:たきのえいじ
作曲:叶弦大

庭先で 水差しながら
微笑むやさしい 母の顔
肩の荷おろし する暇もなく
生きてきたのね この日まで
暦に刻んだ あなたの人生
私に見えます 窓越しに

いつまでも 気がかりなのね
幾つになっても 子は子供
何もお返し 出来ないけれど
せめて云わせて ありがとう
暦に刻んだ あなたの足跡
私の心の たからもの

しあわせは 急がばまわれ
遅れてくる程 味がある
母のくちぐせ 聞く度思う
十九 二十歳の 若い頃
暦に刻んだ あなたの人生
今では私の道しるべ


11.こころ舟

作詞:石原信一
作曲:水森英夫

時代遅れで いいのよと
涙うかべて うなずくおまえ
愛だ恋だの がらではないが
命あずける 女はひとり
惚れた 惚れたよ 憂き世の川で
紅い契りの こころ舟

冷えて今夜は 時雨月
春が来るまで 抱かれて眠れ
手酌酒しか 知らない俺が
酒をおまえと ふたりでかわす
しみた しみたよ 情けの川で
影を重ねて こころ舟

季節はずれに 咲く花も
花の運命を 一途に生きる
人もうらやむ 倖せなんて
望みませんと 寄り添うおまえ
泣けた 泣けたよ 夢追い川で
明日をたずねて こころ舟


12.旅路川

作詞:里村龍一
作曲:叶弦大

女の旅路は 冬空を
哭きながら あぁ流れゆく 夜汽車に似てる
地図さえ持たず この先を
どんな夢見て 何処へゆく
教えてあなた こころ寒すぎる
旅路川

汽笛に振り向く なみだぐせ
だめなこと あぁ知りながら もしやと思い
歩いてきたわ 果てしなく
たどり着きたい このひとと
倖せ探す 道が遠すぎる
旅路川

小指ではじけば 消えそうな
夢ひとつ あぁ叶わずに 泣かされどうし
この世の中で 信じてる
あなたひとりじゃ 死なせない
愛しています 命ある限り
旅路川


13.おんなの時雨


14.白無垢

作詞:たきのえいじ
作曲:叶弦大

いいね似合うと 涙ぐみ
白無垢見つめて 話す母
ありがとう お母さん
必ずなります しあわせに
この白無垢を たたんだ後も
私は 私は あなたの娘

夢を両手に 生きてゆく
私の選んだ あの人と
ありがとう この日まで
まぶたを閉じれば 写し絵に
幼い頃が また駆け巡る
苦労を 苦労を かけてた頃が

たとえ名字は 変わっても
忘れはしません 母ごころ
ありがとう お母さん
いつでもあなたの 生き方を
見習いながら これから先も
迷わず 迷わず 歩いてゆくわ


15.酒なさけ

作詞:仁井谷俊也
作曲:水森英夫

夢のにがさに 耐えきれず
今夜もお酒に 逃げるひと
身体をこわすわ もうやめて
こんな私で 良かったら
あなたのささえに なりたいの

酔えば強がり 云うけれど
本当は誰より 淋(さみ)しがり
私に遠慮は いらないわ
明日(あす)が遠くに 見える夜(よ)は
眠ってください 膝まくら

苦労するよと 他人(ひと)はいう
私がいなけりゃ 駄目なのよ
初めて心底 惚れたひと
寒さしのぎの とまり木で
いいのよ私は かまわない


16.きずな川

作詞:里村龍一
作曲:叶弦大

愛するだけでは 足りない時は
心で情けの 糸を編む
花もみました 風もみた
まだ続くのですか 冷たい冬は
命ゆらゆら 夢がみちづれ
きずな川

顔さえ合わさぬ 喧嘩をしても
私がいつでも 負けになる
今はあなたが 花でいい
ねぇ何処まで行くの 幸福(しあわせ)さがし
涙ゆらゆら 愛がみちづれ
きずな川

幸せ三分に 苦労が六分
残りの一分は 風まかせ
長い夢です 人生は
もう見えるでしょうか ふたりの春は
小舟ゆらゆら 命みちづれ
きずな川